2014/2/8-16 モロッコ アトラス山脈からサハラへ

<参考まで>
モロッコ下見(2011/2) レポート
http://ncycling04.sblo.jp/article/43834224.html

過去のモロッコツアー(2011/9) レポート
http://ncycling04.sblo.jp/article/48323808.html
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ここがモロッコ。
アフリカといっても、スペインのお隣という感じ。
実際、フェリーで40分ほどで渡れるそうです。
ユーロナンバーのキャンピングカーも多く、走っていました。

なぜモロッコか?

これまで
 『チベットからヒマラヤを越えて、亜熱帯のネパールへ』
 『アンデスからアマゾンへ』
というツアーを開催してきました。

ボクは、地球のデコボコが現された地球儀を眺める病があるのですが(!)
大きな山脈を越えて、際立った魅力のある平野へと続くところは、それほど多くはないのでは?

サイクリングのためによいところは、世界中に数多あります。
でも、世界の名だたる山脈を越えて、象徴的な地域へと下っていく。
そんな自転車のよさをダイナミックに活かせるところは、限られるのではと思います。

 『アトラス山脈からサハラへ』
モロッコはそんなテーマが可能な、魅力的なところなのです。


●モロッコに到着
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カサブランカ(って名前だけで感激)空港に降り立ち、マラケシュという町までクルマで3時間ほど移動。
ず〜〜〜〜〜っと続く麦畑。
アトラス山脈の北側(地中海側)は、豊かな穀倉地帯なのです。
それに対して山脈の南側は、荒涼として砂漠。
ちょうど冬の日本海側は雪が多く、太平洋側はカラッといているようなものか?

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マラケシュでしたことはビールの買い出し。
イスラム教の国・モロッコでは、レストランや商店などで売っていないからです。
そして古民家を改装したリヤドへ。
「民宿」と訳されることが多いのですが、中世の豪邸を改装したもので、とってもいい雰囲気。

●マラケシュ郊外
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クルマ移動を交えながら、まずは郊外の市場を散策。
モロッコは本当に食が豊かです。

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そして郊外からサイクリング開始!
日干し煉瓦の家並みの中心にモスクがそびえる。
これがこの界隈の典型的な農村風景です。

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通りがかったお家のおじさんが、ミントティーをと招いてくれました。
こうして、通りがかった人をもてなすのが一般的だとか。
周辺のオリーブの木から採れた実を絞ったオイルを、焼き立てのパン(焼いてくれたんですよ〜!)
に付けて頂く。
涙が出るほど、美味しかった&うれしかった!

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村の中では、大人も子供も、働く女性たちも、みんな手を振ってくれます。
(今、思い出しても、笑顔になってしまいます!)


●アトラス山脈を下る
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2260mのティシュカ峠までクルマで上がり、その近くから旧道を下ります。
サハラに向けて、3日間の旅です。

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風景はどんどん変わっていきます。
途中、岩塩が採れる谷も通過。
アトラス山脈はヒマラヤやアンデスと同じように、隆起してできたので、
海水が陸封されている箇所があるのです。

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夕方のコーランが聞こえてきたら(18時半頃)、サイクリングは終了し、クルマ移動というプランでした。
そして山あいの宿へ。これがまたいい雰囲気。

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そして翌日も、隆起したアトラスの地層を楽しみながら、下っていきます。

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民家で食事を作って頂く。これがまたおいしいのです。

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2月はアーモンドの花の時期。あちこちで桜のように咲いていました。

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村で穫れたアーモンドは、市場で買ったものと大違い。これもアトラスの恵みです。

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サポートスタッフも、いつも笑顔いっぱいで、本当に気持ちよく動いてくれます。

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谷あいの道は、走っていくと大きく開けてきました。
アトラス山脈からサハラへ、と実感するときです。
自転車ってスゴイ! 走っている私ってスゴイ!

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大きなカスバ(城塞)のあるアイトベンハッドウ。
小高い山に登って南を見ると、ずっと平なのが分かる。それがサハラです。
アトラス山脈界隈にある村はそこで途切れ、中央アフリカまで、無人地帯となるのです。
カスバの中の土産物屋では、ゲンブリを演奏していました。
これがいい音色なのです。

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何気ないシーンのひとつひとつが、とても絵になる国なのです。

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アイトベンハッドウのホテルにて。
モロッコはオレンジやパンなど、普通のものがとってお美味しいのです。

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モロッコ式サウナ&アカスリ&マッサージでいい気持ち。
今、アルガンオイルというモロッコ産の高級オイルで、全身シットリ!

密室でゴツイおにーさんと二人きりに、最初は緊張しましたが^_^


●オアシスの村を走る
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サハラの中には、転々とオアシスがあります。それを結ぶ道をサイクリングです。

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ナツメヤシの木陰でピクニックランチ。こんなひとときが楽しいです。

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通りがかりの村人が、お宅に招いてくれました。こういうことをして下さる社会ってスゴイ!
そして通して下さったのは、200人は余裕で入れる客間!
村の会合や結婚式などに使ってもらうためだとか。
もてなされたベドウィン(砂漠の民)の気分です。

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今回、楽しみにしていたことのひとつが、前回ナツメヤシの畑が広がるオアシスで、
ガイド(?!)してくれた少年との再会。
(ガイドの特権!)
そしてなんと、また会うことができました。
右の写真は、2011年の秋に撮ったもの。
その写真は、オリジナルカレンダーに使っていたので、それを少年に渡すということが、
個人的な裏テーマでした。
左の写真が今回撮ったものです。

2年前は、無邪気に一緒に自転車で走って、競争したりして遊んだのが懐かしい思い出。
今回はちょっとはにかんで、大人になったなぁと、そんなことをいいながら、
遠いモロッコで通じ合う人とののひとときが、たまらなく楽しいのです。

「次回はガイドを頼むぞ〜!」といったら、満面の笑みを浮かべてくれました。


●サハラへ
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そしてこの旅のクライマックス、サハラへ。
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砂丘の中に、家畜の毛で織ったテントが今夜の宿です。
とはいっても、しっかりベッドやシャワーまであります。
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砂に敷いた絨毯の上で、ずっと明るい月を眺めていました。



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翌日、マラケシュに戻ってショッピングなどを楽しみ、楽しかったモロッコを後にしました。

シュクラン(ありがとう) モロッコ!

posted by nct04 at 2014年02月24日19:01 | 海外サイクリング
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