6月7日(水) ブルゴーニュ運河サイクリング
前夜、到着したディジョンの街。
そこからクルマで1時間ほど移動し、運河沿いを船でクルーズ&サイクリング(約50q)して、ディジョンに戻る日帰りプランです。
*ブルゴーニュ運河は大西洋と地中海を結ぶ水の道だった
ブルゴーニュといえばワイン、という印象がありましたが、その他にスゴイものがありました。それがブルゴーニュ運河です。大西洋(イギリス海峡)に注ぐセーヌ川と、地中海に注ぐローヌ川。その上流で2つの川を結ぶ水路を造って、物資を運搬したとのこと。19世紀の前半ということで、鉄道がまだ敷かれない時代の話です。
ブルゴーニュはフランスでも最も運河網が発達した地方であり、地域内には合計1000キロ以上の運河があります。運河と並行して走る曳舟道(以前は船を馬が牽引していた)を近年、サイクリングロードとして整備が進んでいます。
ブルゴーニュ地方では全長800キロのサイクリングコース、Tour de Bourgogne en vélo(ツール・ド・ブルゴーニュ・アン・ヴェロ)を整備中ですが、そのうちの650キロは運河沿い。バラエティに富む4つのルートがあり、今回サイクリングしたのはそのうちのひとつ、ディジョン運河沿いです。ブルゴーニュの中心都市ディジョンから延びるルートなのでアクセスもとってもよいのです。
緑の線が、全長800qTour de Bourgogne en vélo。
【⇒緑とオレンジの線が全長800kmのTour de Bourgogne en vélo。緑が開通済み、オレンジが整備予定区間】
赤の線が今回走ったコース、わずか50qほど。
まだまだ走りたいぞ〜!
Tour de Bourgogne en vélo(ツール・ド・ブルゴーニュ・ア・ヴェロ=ブルゴーニュ自転車一周路)
「ディジョン運河」ルートについてはこちら
クルマ移動の後、クルーズ船に自転車ごと乗り込みます。
船は3qものトンネルの中も抜けて行きます。人力でこれを造った当時を思うと、本当に驚き。
そして運河沿いを走り始めます。あちこちにクルーズ船が停泊&航行。
船を借りて、船内に泊まりながら旅をしている人もいる。へぇ〜。
かつて船を曳いて物資を運んだ馬のことを想いながら、何日も走ってみたいなぁ。
路面は未舗装部分もありますが、クロスバイクのタイヤ(700×28C)で問題なし、でした。
ガイドしてくれたのはBOURGOGNE EVASION(ブルゴーニュ・エヴァジオン)のFlorian Garcenot(フロリアン・ガルスノ氏)。
www.bourgogne-evasion.fr
運河からちょっとそれ、広々とした牧草地の中の道へ。
うまくメリハリをつけた道選びは、サイクリングガイドという同業者目線でも「いいね!」です。
Châteauneuf en Auxois(シャトーヌフ・アン・オーソワ)というお城へ。
Les plus beaux villages(フランスの最も美しい村々)に登録された中世からの村です。
中では子供たちが先生の話に聞き入り、一生懸命ノートを取っていました。
ランチは修道院を改装したホテルAbbaye de La Bussière(アベイ・ド・ラ・ビュッシエール)で。
ブルゴーニュといえばエスカルゴ。しっかりとした歯ごたえとバジルソースがよい感じ。
http://www.abbaye-dela-bussiere.com/home.shtml
アメリカ人グループがここの中庭でピクニックランチを取っていました。
「毎年、フランスに来ているよ」とか「ここを走るのが長年の夢だった」など、皆さん本当に楽しそう。
その後、雨が降ったりもしましたが、それでも気持ちよく、楽しく運河沿いを走りました。
ディジョン観光局 ブルゴーニュ地方観光局 フランス観光開発機構
www.visitdijon.com www.bourgogne-tourisme.com http://jp.rendezvousenfrance.com/
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