青森市から八甲田山を越えて、下北半島をめぐる約300q。
拙著「日本ベストサイクリングコース10」にも収録したコースに
さらに恐山を加えています。
東日本大震災によって、東北全体の旅行者が激減しています。
でも、青森はいつもと変わらぬ魅力がいっぱいでした。
■6/14 新青森 ⇒ 八甲田
開業したばかりの新青森駅。
東京からわずか4時間ほど。
青森は遠くない!
青森の港を出発。
ここからは八甲田の山並みや、陸奥湾の向こうに下北半島も見える。
グルッと一周するルートのスケールの大きさに、ちょっと緊張。
ブナの美しい森をヒルクライム。
標高が上がるにつれて霧雨になるが、それもまた、森の美しさを醸し出していた。


千人風呂で知られる酸ヶ湯温泉。
混浴のため撮影禁止なので、ポスターの写真をどうぞ。
温泉でホッコリの後は、ビール&ビール!
■6/15 八甲田 ⇒ 六ヶ所村
霧雨の中を出発。
この八甲田山のあたりだけが、雨模様だった。
霧の中、約1000mの峠を越える。
ちょっと下ると晴れてきた。
まるで季節が初夏に変わったかのよう。
広々とした八甲田の山麓を行く。
山を越えて小川原湖畔でランチ。
ご当地名物のしじみラーメンや、川エビのかき揚げ丼。
その他、しじみソフトクリームもありました。
小川原湖、広い!
空も広い!
シャクナゲが見事な農村を抜け、アップダウンを越えて、六ヶ所村の宿に到着。
■6/16 六ヶ所村 ⇒ 尻屋崎
今日もいい天気!
海沿いの宿の周りには白樺が自生している。
北にきているんですね〜!
おばあちゃんと挨拶を交わしながら漁村を抜け、漁港で道草。
かと思うと、広々とした牧場になるなど、変化に富んでいる。
そしてドドーンと津軽海峡が広がった。
あ、海の向こうは北海道?!!!
尻屋崎の手前には、寒立馬(かんだちめ)という馬が放牧されていた。
透き通った海に吸い込まれそうになりながら、尻屋崎を目指した。
北海道(松前町あたり?)に沈む夕日を眺めながら、今日一日を振り返る。
そして明日、通る恐山や大間崎を遥か先に眺めて、1日が終わる。
■6/17 尻屋崎 ⇒ 恐山 ⇒ 大畑
むつ市内を通って恐山へ。
湧水がありがたい。
森の中をひたすら登って、ちょっと下ると突然開けるこの景色。
赤い橋がかかっているのは「三途の川」
恐山は、死後の魂がここに来る、といわれているところ。
恐山のある宇曽利湖(うそりこ)。
カルデラ湖で、硫化水素が湖水に溶けているので、生物が少なく、水が澄んでいるのだとか。
カルデラ湖=そこから出るだめには登り返す…。
ブナの巨木の中を“楽しく?!”登る。
下ったら、童心に返って川で遊んだり
昼寝したり…。
この温泉がいいんだなぁ。
そし1日のて〆はウニ。
1人5個のウニの命(=20ウニ)を、ありがたく頂きました。
■6/18 大畑 ⇒ 佐井 ⇒ 脇野沢
津軽海峡“霧”景色…。
気温が上がるにつれて、霧も晴れてきます。
大間崎が見えた!
不思議なオブジェを遊びつつ、大間崎に到着。
なんといっても本州最北端。
地面には日本の東西南北を記した地図が。
次は…?
次は…、
地図から10m離れた、大間のマグロのカブト焼きでした…。
漁村を駆け抜け、佐井という港町でゴール。
そこからは、クルマ移動で仏ヶ浦などを見つつ、脇野沢に向かいました。
そして夜の反省会?!
翌朝、解散。
脇野沢からは青森市内まで高速船が結んでいます。
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帰途、太平洋側の街、八戸に立ち寄りました。
地震と津波の爪痕は、生々しかったです。
被災した地域に対して何ができるのか?
これを考えることと並行しながら
被害が大きくないにもかかわらず、観光客が激減しているところが
「元気だったぞ〜〜〜〜!」と
発信していくことも大事なことなのではと感じました。
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