ヒマラヤの大絶景を見ながらサイクリングをして、里へと下っていく。
実はここからが、本当に見て欲しいネパールなのです。
2007年のこと。
この界隈を下見サイクリングしていて、偶然道を尋ねた農家。
「お茶でもどう?」と勧められお邪魔したのがきっかけです。
ネパールでは普通の暮らしだろうと思うのですが「人ってずっとずっと、こうやって生きてきたんだろうなぁ」と感慨深くなるのです。
・赤ちゃんからおばあちゃんまでの5世代がそこに暮らす。
・水牛を飼い、そのミルクでチャイを作る。
・水牛のし尿から作る堆肥で、家の周りの畑を耕す。
(今でいえばオーガニック)
・畑にはいろいろな種類の野菜や果樹が植えてある。
・季節ごとに収穫できるものがあり、完熟したものだけを収穫する。
・それらを家族で消費し、余剰は近くの市場で売る。
この農家にいろいろな季節にお邪魔してきました。
そのたびに、完熟したものを、枝からもいで頂きましたが、
トマトの甘いこと
バナナの甘いこと
カリフラワーの甘いこと
オレンジの甘いこと
と、書き出すと切りがないくらい。
オーガニック、地産地消という言葉は、日本でも一般化したとは思いますが、かつては普通にやっていたことなのかと。
肥料、冷凍や薬品などによる保存、物流の発達などによって大量生産するのが“先進国”の食だと思います。
これがいいとか悪いとかではなく、
(もう一度書きますが)
「人ってずっとずっと、こうやって生きてきたんだろうなぁ」と感慨深くなるのです。
個人的に、これが見て欲しい、感じて欲しいネパールです。
もちろんこの村から、ヒマラヤはドカーンとそびえています。
(ホントにドカーンです!)
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